元新聞記者の「世界道中、旅の途中」

元 新聞記者 世界一周旅記録

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【エジプト】アスワンでスーダンビザ取得中。愛すべきエジプトの民々はやっぱりうざかった。

 エジプトに滞在して10日間。完全に甘かった。「あれ、エジプト人全然うざくないじゃーん」とかなんとか書いていたけど、やっぱりうざかった。というよりも、うざい人の割合はインドよりも格段に少ないけど、うざい人の濃さが超濃厚ラーメンという、胃の調子を整えて接さないと腹痛を起こしそうな感じの濃厚具合だったのである。

 

スーダンビザとかレートとかは一番下

 

 もう10月である。エジプトのアスワンではスーダンビザが目的。取得3日間という情報が5日間になっていたり、「日曜日にこい」っていわれたのに「今日はイスラムの新年で祝日だったよー、てへ」ってもらえなかったり。あれよあれよと一週間が過ぎた。朝起きて、伝統のファストフード「コシャリ」を日本円で70円を食べ、地元民でにぎわう喫茶店でぐだぐだする毎日を過ごすうち、「やっぱエジプト人うざい」という結論に至った。

 

 パスタ、コメ、豆が入ったコシャリはただ腹を膨らませるためだけの炭水化物ファストフード。

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 とかなんとか書いておったわけだけど、やっぱりエジプト人、うざかったね!!!


 ホテルの少年

 まずは、ホテルのくるくる少年。こいつはまじでうざい。
 「現地の子どもは人懐っこくていいなあ」とか思いながらノリノリで話していたら最後、永遠についてくる。

 唯一Wi-Fiが使えるホテルの共有スペースでくつろぎたくて「一人にしてくれオーラ全開」でも、「相手してくれオーラ全開」で近づいてくる。部屋に避難しても、ノックノックしてくる有様である。

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 全力疾走で追いかけてくる土産おやじ

 こいつはまじで怖い。握手したら最後、有形力を行使して無理やり店に連れ込まれる。目を血走らせて通せんぼして買うまで絶対帰してくれない。監禁罪である。

 すきを見て、全力疾走で逃走しても、全力疾走で追いかけてくるという商売の熱心さである。しかしこの男、目抜き通りに店を構えているので、毎回顔を合わさないといけない。そして確実に見つかる。

犠牲となった日本人。

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 ここまで必死だと逆に尊敬してしまうたちなので、第2回目に捕獲された時のおやじの必死さに負け、何かを買ってあげようという気になった。

 ストールの最初の言い値が250ポンド(3千円くらい)。日本にいて値切ったとしてもせいぜい一割程度だろう。なぜなら、値切るということは客が品物の価値を決めていることにもなっているので、あまりに安く値切ると、店側には失礼なメッセージにもなりかねないからである。

 それが日本の常識。

 むろん、エジプト人にそんな優しい気遣いは必要ない。

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 150、100、50、40。EU離脱を決めた英国ポンド並みにストールの価値が急落し、30ポンドで購入した。一体原価はいくらなんだろうか。

 仲良くなり、店の前の喫茶店で、翌日、翌々日と1杯ずつお茶をおごらせたので、実質24ポンドのお買い上げである。

 

 とりあえずはいま近辺に跋扈している代表的なうざい奴を紹介したわけだけど、もちろん、こいつらが嫌いなわけでない。むしろ大好きだ。自分の感情に正直で、とても人間らしい。一緒にいるときは心底腹立たしい気持ちになり「もう一生話すもんか」と誓う。しかし半日経つとまた濃厚ラーメンが食べたくなっているのだ。

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 アスワンでやっとこさスーダンビザが取得できた。次はアフリカ編本番、見所なしのスーダン!!!

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旅メモ

 ビザ アスワンのスーダン領事館は、RUDWAN MOSQUEのすぐ横。アスワン駅から乗り合いバンで15分、1~1・5ポンド。手数料で50米ドル。水、金、土が休みで、午前9時~12時半まで開いている。5日間かかる。職員、休み過ぎである。

 レート 1米ドルでは、公定レート8・8エジプシャンポンドだが、道端にいたり、ゴールドショップを営んでいる闇両替屋さんは交渉次第で12ポンド以上になる。100ドルで880ポンドのところ、1200ポンドになる計算だ。これでコシャリ50杯くらい食える。

 スーダンポンドはアスワンでは、1エジプトポンド1・1が最高だった。

 

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