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元新聞記者の「世界道中、旅の途中」

元 新聞記者 世界一周旅記録

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【書評】奮い立たせたい時に読みたい本5選。おすすめランキング

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 作家の高橋源一郎は小説について「いまそこにある小説は、わたしたち人間の限界を描いています」と書いています。架空の状況に架空の主人公を飛び込ませて、行動させるのが小説です。現実では考えられん状況に追い込む。江戸時代のタイムスリップさせて殿様にしてみたり、虫にしたり、人殺させたり。その時、人間はどうするのか。そうやって人間について考えるきっかけにしていくのが小説の一つの醍醐味だと思います。

 

 上位3位は、これを読まず、「いい人生でした、ワッハッハ」などと言っていいのっていうくらいです。というか逆に「というか、お前さ、これを読まず『いい人生でした、ワッハッハ』というつもりなの?」っていう本あったら教えてほしいです、切実に。
 

5位 クライマーズハイ 横山秀夫

 日航123便墜落事故を題材とし、地方記者の奮闘を描く。出世は興味がなく、読者を一番に考えて紙面をつくるエース記者が、上司にたてつき、たてつき、たてつき、新聞の使命感に燃えながら行動する。最後はすっきりするおちなので、気持ちよく読める。これを読むと、無駄に上司にたてついてしまうかもしれないので、金曜日か土曜日の夜に読了して、頭を冷やしてからたてつこう。でも正しくたてついたからといって、ハッピーエンドとは限りません、注意。映画化もされ、有名。元新聞記者。

 

4位 アフリカの瞳 アフリカの蹄 帚木蓬生  

 シエラレオネの紛争を描いた「ブラッドダイアモンド」、ルワンダの大虐殺を描いた「ホテルルワンダ」、南アフリカの貧困を描いた「ツォツイ」当たりのアフリカの闇を題材とした映画に興味ある方は、この小説も合わせて読んでほしいです。山崎豊子の「沈まぬ太陽」をちょっと現実テイストにした感じで、医師である主人公が少ない仲間とともに、アフリカから搾取しようとする大組織や国を、あの手この手で阻止しようと奮闘します。僕が体制側なら主人公を絶対暗殺します。資本主義による極端に偏った富を家畜のようにむさぼっておる日本人は、巡り巡って「アフリカの貧困や紛争、虐殺に加担しておる」という当たり前の事実を知る。二部合わせて。現役医師による小説。

 

3位 がれきの中から言葉を 辺見庸

 「ザ・反骨作家」の辺見庸は、絶対入れねば、と思いました。バングラデシュで見かけた路上でオナニーするバングラデシュ人ですら、コラムにしてしまえるくらい驚異的な文章力を持ってます。あと、政治家とか記者のことを「糞ばえ」とかいってののしります。記者時代に中国政府をぶち殺し国外追放され、芥川賞もとってます。宮城県石巻出身の辺見庸が3・11について書き、広島長崎について書いた小説などの紹介を通して、今の時代どうやって生きていくか、考えた本。もし辺見庸が面白いと感じたら、3・11以前の本を読むことをお勧めします。深い言葉過ぎて理解できなくなりました。すごすぎて、もっと年を取ってから読む本だと思います。

 

2位 1984年 ジョージ・オーウェル

 オーウェルは生き方がかっこいい。ルポルタージュ「パリ・ロンドン放浪記」は、自分も数年間、最底辺の生活を課し、近い立場から得た話を紹介しています。1984年は、1940年代に書かれ、全体主義の行きつく先を、ものすごい想像力を膨らませて、書いている。ニュースピーク恐るべし。村上春樹の「1Q84」の参考になったことは間違いありません。1984年のビックブラザーと1Q84のリトルピープル。対比して読むとすごく面白いです。オーウェルの予想したよりも、最悪の事態になっているのは笑うしかありません。英国では、読んでないと恥ずかしい本、NO1らしい。まんがもあるらしい。一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

 

1位 ペスト アルベール・カミュ

 2010年にノーベル文学賞を受賞したマリオ・バルガスリョサは演説で、オーウェルと、カミュを指して「倫理なき文学は非人間的であることを」学んだと言ってますが、読んでみると、いずれも暗い小説ですが、社会をぶち壊してやろうとか変えてやろうっていう意図があるのは、なんとなくわかります。主人公のリウー医師は「自分の仕事を黙々と」と言い、不条理と戦います。ある職業を見下したり、いろんな理由で差別をしたり、新しいことをする人を笑ったりする人は、リウー医師を見習いたいものです。自分の仕事に誇りを持ちすぎて他の職業を見下してしまいがちなバカがいますが、本当に誇りを持っている人は相手の職業のことにも敬意を払うものなのだと、この小説で思いました。ちなみに、カミュの遠縁にはセイン・カミュがいます。 

 

【番外編】お前これ読まず人生終わっていいの?って、「奮い立たせたい時に読みたい本」を友達から教えてもらったので、紹介します。アラサー女子も参戦してくれました笑

読んだことないけど、攻守ともに高そう。ネット見る限り岡本太郎読んでみたい。

古典的啓発本/デールカーネギー

 、初めて店長になったときに手に取った本で、わたしのマネジメントのお手本は、この本と親父です。反復して読んで思い入れもあるし、仕事で行き詰まったら読むよね。 

時代小説/高田郁
お侍さんの息子が、寒天商人として成長していく人情モノで、ベタに感動できる安定感あり。モノを売る仕事が自分にとって天職だと思いたい時に読み返す。おはようおかえりやす!って読み終わったら絶対言いたくなる。

自伝/柳井正
学生の頃に読んで、社会に出るの怖くなったと同時に、なんでもできるんじゃないかなっていうワクワク感に駆られた一冊。でも今ならわかる、九敗だろうが九百敗だろうが一勝することのすごさ!!! 

啓発/岡本太郎
芸術だけじゃなく、人生って爆発なんやなぁ、、、

短編小説/村上龍
再出発とか希望がテーマとネットには書かれてたけど、わたしにとっては、そうやすやすと幸せになれると思うなよ、という教訓的短編集。今の倍の年数普通に生きても、余裕綽々の暮らしは待ってないんや、もっと頑張らねば、、、と奮い立つ。 

 

 

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