元新聞記者の「世界道中、旅の途中」

元 新聞記者 世界一周旅記録

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【ミャンマー】バガン遺跡観光。色気に負ける。タナカで可愛くなる

 

 世界三大仏教聖地の一つ、バガン遺跡に行ってきました。約3千のパコダや寺院があるそう。森の中に点在するパコダが夕日に照らさせる写真は魅力たっぷりで、どうしても行きたかった遺跡でした。

 

パコダ、パニック

 ヤンゴンから北にバスを走らせること約9時間の場所に遺跡群があります。前日午後8時に出発し、早朝5時に到着です。馬車か、自転車か、バイクかがメジャーな回り方です。自転車は日焼けするし汗かくし、バイクは免許ないし(なくても多分ばれんけど運転が怖い)、結局一番楽そうな馬車にしました。57歳のおっさんが運転してくれます。丸一日で3千円でした。 

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 馬が動くたび、頭が屋根に微妙に擦れていて、塗料がはがれているのか、おっさんの何らかの物質がついているのか、真っ黒です。

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 ヤンゴンからのバスはミャンマー音楽が、テレビでいう40くらいの大音量で午前1時くらいまで流され、全然寝れませんでした。馬車も結構ゆれます。結構つらい。疲れすぎていたので、おっさんに停車に求め、「ちょっと寝たい」と言います。1時間くらい馬車の中で昼寝し、元気を取り戻し、出発します。

 見渡す先には必ずといっていいほど、大小のパコダがあります。朝日が昇るタイミングでおっさんに促され、大きめのパコダに上ります。これはすごい、疲れが吹き飛びます。 

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 おっさんのパコダ解説は続きます。馬車に乗り乗り、パカダパカダ。これが一番でかいパコダや、これが一番古いパコダや、一番高いのはこれやで。これは日本人が寄付したんやで…。一応、全部降りて中まで入って観察します。全部裸足で、露出の多い服装は禁止です。

 どのパコダもミャンマー人や僧侶が仏像の前で、ひざまずき、手を合わせて、おでこを床につくくらい深く礼をしていました。茶髪の青年も、小さい子どもも。さすが、狂ったようにパコダを乱立する人の先祖です。信仰の深い国やなあって思います。

 

 解説を聞きながら、へえ…。昼頃にはさすがにもう飽き始めます。もうどれがどれかわからんので、適当に載せます。

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 途上国の観光地らしく、どのパコダにも結構強引な物売りがいます。子どもが多く、「ニホンジン?カッコイイネ」って中までずっとついてくる奴もいます。最後に断ると、「ニホンジンケチ」「ニホンジンバカ」って吐き捨てて去っていき、さすがにちょっといらっとします。ポストカードとか籠とかいらんやろ。なんかもっとほしいもん売ってよ。みんな売るもん同じやしな。

 

ミャンマー美人はたくましい 

 と思いつつ、あ、かわいい子がついてきた。「何を売ってるん?」って聞いても「何も売ってない。あなたかっこいね」ってついてくる。19歳。これは俺の事好きやな、と思いながら、一緒に上ります。ミャンマーは目鼻立ちがくっきりして、美人がほんとうに多い。みんな人懐っこいしね。

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 裸足で、石畳を危なげなく登っていきます。頂上で、リュックサックから「あのね、ポストカード買ってくれない」と取り出します。悪びれもせず、ごり押し。売るんかい。騙された、くそ。でもかわいい。

 …5ドルで買いました。

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 次はおばさんが登場。こっち来い。強引にいわれ、ついていくと、木とすり鉢をごりごりすり合わせて顔にべたーって塗ってきた。ほっぺに、鼻に、べたーって。テンション下がります。これが、ミャンマー美女がみんな顔に塗りたくっている「タナカ」です。化粧です。かつて田中さんがミャンマーに滞在したときに開発、普及させたなんて、話はありません。タナカっていう木で出来ていて、日焼け対策であり、おしゃれなんだそうです。

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 「彼女にプレゼントしたらどう」。彼女が真っ白いほっぺでデートに現れたら、びっくりするよね。これはさすがに買いませんでした。 

 少し飽きつつも一生に一度は行きたいバガン遺跡です。世界遺産に登録されていないのは、無計画な開発のせいで、遺跡の価値がところどころで損なわれているからだそ

う。軍事政権のため旅行しづらい国だったことも加わり、そのほかの仏教三大聖地のカンボジアアンコールワット遺跡群、インドネシア・ボロブドゥール遺跡ほど知名度は高くありません。これから、もっともっと観光客が訪れるようになるだろうと思います。ぜひ行ってみて。

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