【ミャンマー】ゴールデンロック観光。来世に期待高まる
日本のあちこちに、今にも崖から落ちそうな金色の岩がたくさんあっても、ありがたみはないよね。ミャンマーの都会からちょっとはずれた、苦労していく場所にあるからありがたいんだよね。苦労が多い方がありがたいよね。今回の小旅行はそう思うことにしています。
雨期のゴールデンロック、たどり着くまで
一度は写真で見たことがあるゴールデンロックに行ってきました。ゴールデンロックとゴミ袋みたいな雨具を着た僕の写真はこんな感じです。これが限界です。これ以上いい写真はありません。
雨に打たれ、一眼レフが少し調子悪いです。写真閲覧ボタンを押すと、動画モードに切り替わります。
寒さに凍えて、ちょっと風邪気味です。翌日はホテルから一度も出ませんでした。皆さんも雨期にゴールデンロックに行く場合は、丈夫な雨具を前もって購入しておくことをおすすめしておきます。
時をさかのぼること約3時間、僕は欧米人とミャンマー人とともに、レストラン奥のタイルで仮眠をとっていました。このレストランは後にも先にも食事では利用していません。
ヤンゴンから前日午後9時に出発し、翌日の午前3時にゴールデンロックふもとの街・チャイテーヨーに到着したのです。そしてバスの運転手に、ここで仮眠をとるよう指示を受けたのです。
この街から目当てのゴールデンロックまでは1時間、ピックアップバスに乗り込めとのことです。午前8時ごろ、バス乗り場に着くと、日本で使い古されたトラックが迎えてくれました。効率よく、大人数を輸送することに特化した素晴らしい規格です。もちろん屋根はありません。
ジェットコースター的輸送法
ミャンマー人の中学生どもと隣り合わせになりました。修学旅行で、ジェットコースターに乗るような、こいつらの期待感はなんなんでしょう。
前回記事で紹介しましたが、ミャンマーは雨期です。梅雨です。雨が、ざあざあー降ってます。
雨具を買います。約50人乗りのバスで、最初買い渋っていた乗客も全員買います。
ここだけ切り取ると、雨注意のジェットコースターの出発前となんら変わりはない光景です。
出発すると、道は蛇行し、急こう配の連続。急な下り坂になると、「フォー」とかいうやつが出てくる始末です。
隣の中学生はテンション上がりまくりです。僕は雨具のフードかぶった瞬間にフードがちぎれ、フード部分から水が浸入しないように必死に抑えるという、飛行機の緊急離陸態勢で1時間を過ごしました。僕の見た限り、50人中10人くらいがフードちぎれる現象が起きていました。もう少し丈夫に作ってほしいです。
到着しても雨はやまず、足首ほどまでの深さになった水たまりを裸足で歩きます。近くで中学生が行進して合唱しながら歩いています。
どうして子どもって雨が好きなんでしょう。どうして大人になるにつれ、雨が嫌いになっていくのでしょうか。
たぶんこれがゴールデンロックです。こんな感じです。触っていません。いかんせん雨なので、長居もつらいです。遠近法を利用して、ゴールデンロックを手にのせたり、頭にのせたりしたかったです。
もう一度雨具を購入し、帰途につきます。1時間の移動後、到着した際の「クルマがバックします。ピーピーピー」という日本語が心にしみました。
ミャンマー人の根底には、来世でいいことありますように、という考えが含まれているそうです。修行並みのつらい思いした分、来世に期待が高まります。
屋根つけませんか
冒頭でも述べましたが、観光地の価値というのは、行くまでの苦労や希少性も、多いに関係してきます。生まれ育った近所にゴールデンロックがたくさんあっても、なんのありがたみもありません。
もしかするとミャンマー人は、そういったことも加味して、へき地で落ちそうな玉を探して、ありがたさ感を演出しているのではないでしょうか。そしてトラックの荷台という移動手段としては、かなりきつい方法を用いているのではないでしょうか。
でも、そうでないのなら、トラックじゃなくて、バスにしませんか。
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