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元新聞記者の「世界道中、旅の途中」

元 新聞記者 世界一周旅記録

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【書評】旅に持っていきたい本おすすめ5選。最高の旅のお供たち

読み物、保存版 旅の記録

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 バックパッカーなら暇な時間はもちろん読書です。沢木耕太郎の「深夜特急」のような、代表的な本は省きました。小説中心。もし興味を持ってもらえたら、空港にある書店では手に入らないかもしれません。大型書店で探してください。

 

 一人の長旅を想定して選びました。選んでみると、「この作家なら旅でこう思う」っていう感じの本が多いです。 

 反逆する風景 辺見庸

 作者が共同通信の記者時代に書き、嵐の櫻井翔がおすすめしたい本に選んでいたノンフィクションの「もの食う人びと」は有名。「もの食うー」は新聞連載もされましたが、「反逆ー」は普通なら見落とすような意味化できないエピソードが圧倒的な筆力で紹介されています。

 足のないインド人が爆走する姿は圧巻でした。この本を「どのような本か」って分類したり評価したりするのが、おこがましい。恥ずかしい。とりあえず読むべし。旅に出なくても読んでほしい。日常の物の見方も変わるし、こんな視点で旅ができればなって思うでしょう。

 

 パリ・ロンドン放浪記ジョージ・オーウェル

 全体主義社会を描いた「1984年」で有名な英国の作家です。1927年の3年間の極貧生活を自ら課して、仲間と餓死しかけながら社会を見詰めた「ルポルタージュ文学」。仕事見つけて歓喜して逆に騙され、物乞いのプロや職業ホームレス、素面と酔っ払い時で思想の左右が逆転するじいさんなど、魅力的な登場人物が出てきます。

 通ったり当事者に取材するのでなく、自分も社会の底辺生活に入って一緒にピンチになって社会を見詰めるオーウェルの姿勢がかっこいい。一緒の立場にいたオーウェルしか書けないだろう魅力的なセリフや人物描写に引き込まれます。

 

海辺のカフカ 村上春樹

 

  作者の10作目の長編小説で、15歳の少年が主人公。父親の呪いから逃れるために家出し、深夜バスで高松へ。もう一人の主人公、ナカタさんと同時並行で話が進みます。

 好きな作家なので、村上春樹の中の「旅に持っていきたい本」を考えました。「辺境・近境」や「ラオスにいったい何があるというんですか?」の紀行もありますが、やっぱり小説を持っていきたい。15歳の家でする冒頭の少年の不安感が心地よくて、超現実的な世界観も村上春樹らしさたっぷり。ゲストハウスのハンモックで読んで静かな気持ちになりたい。

 

 アジアン・ジャパニーズ 小林紀晴  

 

 写真家が1990年代にアジアの日本人放浪者を取材した。一つの土地にずっといる、いわゆる「沈没」している若者が多く紹介されています。

 「日本から逃げるな。社会復帰するの」って言いたくなるような危うさというか、登場人物の排他的な雰囲気があります。それ以上に登場人物が魅力的で、自由です。旅に出たくなります。

 

 世界一周恐怖航海記車谷長吉

  直木賞受賞作「赤目四十八瀧心中未遂」を書いた私小説作家。弱さを見せたり迷ったり、人間臭さ盛りだくさんの作品が多い。30代のほとんどは住所不定の生活を送り、嫌いな作家について「早く死んでほしい」っていうし、芥川賞をほしすぎたり。自分を「反時代的毒虫」っていってます。2015年に亡くなってます。

 まだ読んでません。裏表紙の紹介には「なんの因果か、還暦過ぎて嫁はんにせがまれ、世界一周のクルーズに出ることになった『私』。ーー名勝をめぐる旅は『私』にとって人生最大の苦行であった。同行者を呪い、半生を振り返りつつ、ー」。車谷長吉ならば「旅でどう思うのだろう」って知りたいと思いませんか

 

 

今回は5冊ですが、追加紹介していきたいです。

 ▼本好きはこちらもぜひ

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